猫砂が飛び散る原因と対策|猫のトイレのお悩みを獣医師が解決します

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猫を飼っている方のお悩みとして多いのが、トイレの猫砂問題

こんなお悩みありませんか

・トイレの周りの床がいつもジャリジャリしている
・思いもよらないところに猫砂が落ちている
・砂かきが激しすぎる

うちも以前ネコを飼っていました。

ジャリジャリとした細かいタイプの猫砂を使っていて、ネコがかき出してしまうせいでトイレ周りの床がいつも砂っぽい状態でした。

掃除してもすぐに元に戻るの繰り返しで、「もう少しどうにかならないか」とずっと思っていたものです。

猫砂の飛び散りは、

  • 対策グッズを取り入れる
  • トイレの形を変える

という2つを工夫することで、日々のプチストレスをぐっと減らすことができます。

この記事では、猫砂が飛び散る原因から、対策までをまとめてご紹介します。「トイレに入らない」などのトラブルの解決方法も含め、専門的な視点も交えながらわかりやすく解説していきますね。

にゃーす

猫はトイレ環境が大事

目次

猫砂が飛び散る3つの原因

猫砂が飛び散る原因

まずは、猫砂が飛び散る原因を整理しておきましょう。

  • 排泄後の「砂かき」が激しい
  • 肉球に挟まった砂が部屋中に運ばれる
  • トイレのサイズや形がネコに合っていない
にゃーす

自分の猫に合った対策を選びやすくなります。

①排泄後の「砂かき」が激しい

猫が排泄のあとに周囲の砂をかいてならす行動を「砂かき」といいます。これは野生時代の名残で、外敵に自分の存在を知られないよう排泄物の臭いを隠すための本能的な行動です。

室内飼いのネコもこの習性はしっかり残っています。なかにはとても勢いよく砂をかく子もいて、トイレの壁を越えて砂が外まで飛び出してしまうのはそのためです。

本能である「砂かき」自体をやめさせることはまず難しいです。

なので、「飛び散らせにくい環境を整える」という考え方で対策するのが正解です。

②肉球に挟まった砂が部屋中に運ばれる

トイレから離れた、思わぬ場所に砂が落ちていることはありませんか?

これは猫がトイレから出る際、肉球の間に挟まった砂を部屋のあちこちに運んでしまうことが原因です。

細かい粒の猫砂ほど指の間に入り込みやすく、歩くたびに少しずつこぼれ落ちます。「トイレから離れた場所にも砂が散らかっている」「カーペットに砂が入り込んでとれない」という場合は、この肉球への付着が大きな原因になっていることが多いです。

③トイレのサイズや形が合っていない

猫の体に対してトイレが小さいと、猫砂が外へ飛び出してしまいます。

一般的に、猫用トイレは猫の体長の1.5倍以上のサイズが理想とされています。

特にフタのないオープン型トイレは、どれだけ深さがあっても上が開いているため、砂かきの勢いによっては砂がどんどん外に飛んでしまいます。「うちの猫はかき方が激しくて……」という場合は、トイレのサイズや形を見直すことで大きく改善することがあります。

猫砂飛び散り対策のポイントはコレ!!

・「砂かき」は本能だからなくならない

・いかにトイレの外に飛ばさせないか

・肉球の間に挟まった猫砂をどう落とすか

対策1:飛び散りにくい猫砂に変える

猫砂のアドバイス

試しやすい方法の1つ目として、猫砂の素材を大粒のものに変えること。飛び散り具合や掃除のしやすさがかなり変わります。

大粒タイプが飛び散りにくい理由

猫砂の粒が大きいほど、

  • 肉球の指の間に挟まりにくい
  • 砂をかいても舞い上がりにくい

という特徴があります。

飛び散りが気になるなら、まず大粒に変えてみることをおすすめします。

鉱物系、シリカゲル系は粒が小さく飛び散りやすい

粒の小ささから言うと、鉱物系、シリカゲル系の猫砂は舞い散りやすいです。

鉱物系の猫砂は、かいたときの感触が自然の砂に近いため多くの猫が好む傾向にありますが、粒が硬く、周りの床がジャリジャリしやすいです。

にゃーす

うちもコレを使っていました・・・

シリカゲルは消臭力に優れた素材ニオイ対策に有効と言われています。軽くて買い物の時も助かりますが、その分飛び散りやすいというデメリットがあります。

大粒でおすすめの素材

以下の素材は大粒の物が多く、落ちたときの掃除もしやすいです。

木系チップ(おがくず・ペレットタイプ)

主におがくずが原料の天然素材のため、安全性を重視したい飼い主さんに人気です。また、軽くて扱いやすいですが、少し固まりにくいというデメリットもあります。

紙系

軽くて扱いやすく、トイレに流せるタイプが人気の素材です。流せないタイプでも可燃ごみとして出せるので、使ったあとの処理に一番悩まないタイプです。

流せるタイプを選ぶ場合の注意点

木系、紙系、おから系の猫砂では、「トイレに流せる」と表示があるものがあります。

「流せないタイプ」のものもあるので、必ず表示は確認して下さい

「燃えるゴミに出すのが面倒だから」と流せるタイプを選ぶ方も多いですが、使い方には注意が必要です。

うんちは取り除いて可燃ごみとして捨てる

「トイレに流せる」と書いてあっても、トイレに流せるのは、猫砂とおしっこの塊のみ。猫のうんちは崩れにくく、トイレに詰まってしまう危険があるので、できる限り取り除いて、可燃ごみとして捨てなければいけません。

流すのは少しずつ

以前、友だちが「流せるタイプ」の猫砂を使っていたとき、一度に大量に流しすぎてトイレが詰まり、逆流して大変な思いをしたという話を聞きました。「流せる」といっても、少量ずつ数回に分けて流すのが鉄則です。

対策2:囲いやマットを併用する

トイレの周りに囲いを置いたり、猫砂取りマットを使ってみるのもお手軽にできる対策です。

役割が違うので、あわせて使うとより高い効果が期待できます

囲いで飛び散りをガード

囲いは排泄後に砂かきをする時に横や後ろへ飛び散る砂をブロックしてくれます。

また、閉所が苦手で屋根のあるドーム型のトイレを嫌がる猫もいます。その場合は、縁が高めなトイレ+囲いを使うと掃除が楽になります。

PEPPY:トイレにプラスクリーン

ペット用品を扱う「PEPPY(ペピイ)」から出ている、飛び散り防止アイテムがこちらです。

横や後ろへの飛び散りを高さ37cmの壁でブロック。目隠し効果もあるので、猫の安心感にもつながります。軽量で水洗いもでき、マットと組み合わせることで足元・周囲の両方から飛び散りをガードできます。

サイズは2タイプ。お使いのトイレに合わせてお選びください。

  • 縦長タイプ:幅46.5×奥行68cm/奥行きのあるトイレ向け
  • 横長タイプ:幅61.5×奥行59cm/幅広めのトイレ向け
にゃーす

迷ったら、奥行き重視の縦長タイプがおすすめです

\写真をクリックすると商品ページに移動します/

猫砂取りマットで猫砂をキャッチ

マットを選ぶときのポイントは3つです。

  • 肉球に挟まった猫砂がしっかりキャッチできる構造か
  • トイレの出口のサイズに合っているか
  • お手入れがしやすいか

マットは表面のメッシュで肉球についた砂を落とし、下のトレーでキャッチする「2層構造」がおすすめです。捨てるのが楽なうえ、集めた砂をトイレに戻せば節約にもなります。裏面に滑り止めがあると、ずれにくく安心です。

マットはトイレの出口をしっかりカバーできる大きさを選びましょう。

長く使うと汚れが気になるため、水洗いできるタイプを選ぶと清潔に使えます。

tumuni : 猫砂マット

2層構造で肉球についた砂をしっかりキャッチ。滑り止めつきで水洗いもできる人気の商品です。

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対策3:トイレ本体をドーム型・システムトイレに変える

新しいトイレの候補

マットや猫砂の変更でも改善が見られない場合は、トイレ本体の見直しが根本的な解決策になります。形状を変えるだけで飛び散りの量が劇的に減ることも多いです。

その結果、毎日の掃除のストレスがまとめて解消されることもあります

ドーム型トイレで外に砂を飛ばさせない

ドーム型トイレは天井部分がフルカバーされているため、猫がどんなに勢いよく砂をかいてもトイレの外に砂が飛び出しにくい構造です。

飛び散り防止の効果という点では、周りが空いたオープン型と比べて圧倒的に優れた選択肢です。

【アイリスオーヤマ】上から猫トイレ

上に出入り口があるという独特のフォルムで話題のアイリスオーヤマの「上から猫トイレ」

中のスペースが広く、周りからの目が気にならないため猫が落ち着いて排泄ができるということで人気のシリーズです。天井面にある溝で肉球に挟まった猫砂も落とすことができます。

「思ったより大きかった」という口コミも見かけるので、購入前には置く予定の場所のサイズを図っておくことをおすすめします。また、高さがあるため、少し足腰が弱ったシニア猫や関節炎の猫には出入りがきついかもしれません。

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システムトイレで猫砂の使用量を減らす

猫用システムトイレ

システムトイレとは、上の写真のようにトレーが2層になっている猫用トイレのことです。

上の層には大粒のチップを入れます。床にはすのこ状の網目の部分があり、猫がその上で排泄すると、尿は網目を通り抜けて下の層のシートに吸収されます。うんちはチップの上に残るので、毎日の掃除は、スコップでうんちの塊を取り除くだけでOKです。

使うチップの量が少なく、大粒のため、結果的に飛ぶ量が少なくなります。

システムトイレのメリット

  • 飛び散りが少ない(普通のトイレよりチップが少なくていいため)
  • 手間が減る(シート交換は週1回程度、チップ交換は月1回程度)
  • ニオイが広がりにくい(シートが尿をしっかり閉じ込める)

システムトイレのデメリット

  • 本体・チップ・シートを揃える初期コストがかかる
  • 使えるチップの種類がシステムトイレ対応品に限られる
  • 猫によっては大粒チップの感触を嫌がることがある

飛び散り対策と掃除の手間、両方を解決したいという方には、ドーム型のシステムトイレがおすすめです。

【ユニ・チャーム】デオトイレ

システムトイレの定番といえば、ユニ・チャーム「デオトイレ」です。フード付きタイプなら、システムトイレの機能に加えてカバーでの飛び散り防止も同時にかなえられます

「無菌レベルでニオわない」という消臭力の高さに加え、本体・猫砂・シートが1ヶ月分そろったセットなので、届いたその日からすぐに使い始められるのもうれしいポイントです。

また、おしっこが通過するスノコの部分は、きれいに掃除してても段々と汚れや臭いが気になってくるもの。デオトイレはスノコ部分だけを単品で買い替えられるので、傷んできても本体ごと買い直す必要がないのも経済的です。

デオトイレは種類も豊富。狭いところが苦手な子向けに、ドームなしのオープン型もあります。

にゃーす

システムトイレは掃除の楽さも段違いだよ!

新しいトイレに猫が慣れないときの対処

グッズを揃えても「猫が新しいトイレを使ってくれない」という声はよく聞かれます。

にゃーす

猫はトイレの変化に敏感な動物です

今まで使っていた猫砂と感触・臭いが大きく変わると、そのトイレを避けるようになることがあります。

新しいトイレへのスムーズな移行ステップ

次のステップでゆっくり慣れさせましょう。

  • 古いトイレと新しいトイレを並べて設置する
  • 新しいトイレに、今まで使っていた猫砂を少し混ぜる(馴染みの臭いで安心感を出す)
  • 猫が自分から新しいトイレを使い始めたら、古いトイレを少しずつ使いにくい場所に移動させる
にゃーす

急な切り替えはNG

1〜2週間ほどかけてゆっくり切り替えるイメージです。焦らず猫のペースに合わせて行きましょう。

また、他の猫が自分のトイレを使った形跡があると、自分の排泄を我慢してしまう猫もいます。多頭飼いの場合は「猫の頭数+1個」のトイレを用意するのが基本です。

まとめ

まとめ

猫砂が飛び散る主な原因は以下の3つです。

  • 砂かきの習性
  • 肉球への付着
  • トイレのサイズ・形が合っていない

まず試してほしいのは「大粒の猫砂 + 砂取りマット」の組み合わせです。根本的に解決したいなら、ドーム型のシステムトイレへの切り替えが効果的です。

猫砂の飛び散りは毎日のことなので、積み重なるとかなりのストレスになりますよね。

でも原因を知って、自分の猫に合ったグッズを選べば、ストレスや日々の掃除の手間はぐっと減らすことができます。今日からひとつずつ試してみてください。

にゃーす

少しでもトイレ周りの掃除が楽になりますように。

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この記事を書いた人

にゃーすのアバター にゃーす 獣医師

夫は小動物病院を開業して10年目の獣医師。
妻は元公務員獣医師として9年勤務したあと退職し、Webライターに転身して3年目。
夫の監修を受けながら、妻が当ブログの記事を作成しています。

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