ペット用の非常用持ち出し袋の中身リスト|犬と猫でなにが違う?獣医師が優先順位別に解説

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自然災害が増え続ける日本において、いざというときのためのペットと一緒に避難するための準備は欠かせません。皆さん、ペット用の非常用持ち出し袋は用意していますか?

「何が必要なんだろう?」
犬と猫で、避難先で必要なグッズに違いはあるの?」
備蓄と持ち出し袋は違うの?」

必要だとはわかっていても、実際に準備をするとなるとこのような疑問が出てくるのではないでしょうか。

ペット防災の基本は「自助」。自分がいかに備えをしていたかがペットのいのちを大きく左右します。

この記事では、避難袋に入れるものを優先順位別に整理しました。犬と猫でそれぞれ必要なものの違いも解説します。

目次

ペット用の持ち出し袋に入れるもの【優先順位別リスト】

避難先に持っていくものを、

  • 最優先で入れるもの(命・健康に関わるもの)
  • 次に入れたいもの(避難先で快適に過ごすためのもの)

の2段階に分けて整理しました。

最優先で入れるもの(命・健康に関わる)

これだけ持ち出せれば、まず命をつなぐことができます。

  • いつものフード ✕ 3〜5日分
  • 水(1〜2日分)
  • 持病の薬+投薬情報のメモ
  • ペットの写真(スマホの画像+印刷した写真1枚)
  • キャリーバッグまたはケージ
  • 外れにくいタイプの首輪+リード
  • ペットシーツ・うんち処理袋

飲水量の目安

健康な犬や猫が1日に必要とする水分量の目安は、体重1kgあたり40~60mLと言われています。

にゃーす

体重5kgで200~300mLです。

年齢、季節やフードの種類によっても前後しますが、ある程度の目安として参考にして下さい。

投薬情報があればいざという時、別の病院で処方が受けられる

投薬情報のメモは、飲ませている薬の名前や量、投与期間、かかりつけの動物病院の連絡先を自分でメモして一緒に入れておくのがおすすめです。

災害時にかかりつけの動物病院が空いていないという状況は十分に考えられます。別の病院で処方してもらう必要が出たとき、薬の名前・用量・投与期間が書いてあればスムーズに対応してもらえます。

持病の薬は現地での調達がほぼ不可能なため、このリストの中でも特に気をつけてほしいアイテムです。

次に入れたいもの

これらのグッズは、避難先で人やペットとのトラブルを防いだり、ストレス軽減、快適な避難生活のために持っていくと安心です。

  • 口輪(避難所での他の犬・人とのトラブルを防ぐため)
  • ウエットティッシュ・タオル
  • ビニール袋
  • 洗濯ネット(猫の保定用。猫の飼い主さんは優先度を上げて)
  • おやつ(慣れない環境でのストレス軽減に有効)

1から揃えるのが大変なら「セット商品」がおすすめ

リストを見て「全部を1から買い揃えるのは大変そう」と感じた方も多いと思います。

その場合、ペット用防災セットを1つ購入して玄関に置き、不足分(フード・薬・写真)を後から追加するほうが確実で手間もかかりません。

【犬におすすめ】:ケージ付きのセット

折りたたみケージ・持ち出し用バッグ・ペットシーツ・防臭袋・食器・ボトルなど、犬の避難に必要な基本アイテムがまとまっています。

折りたたみケージが最初からセットになっているのは、実際の避難を考えると大きなメリットです。

ケージは、パニック状態のペットを安全に管理できるだけでなく、ほかの避難者への配慮という点でもあるととても助かるアイテムです。

【犬猫兼用セット】QRコード付き迷子札入り

防災士監修の犬猫兼用セットです。QRコード付き迷子札が含まれているのも特徴で、はぐれた際の発見につながります。

このセットにはケージは付いていませんが、猫はキャリーバッグでの移動が基本となるため、ケージがなくてもペット同伴避難に必要なアイテムが揃っています。

にゃーす

ただし、猫でもリードは持ち出し袋に入れておこう

「備蓄」と「避難袋」は別の準備です

この2つを同じものだと思っている方が多いのですが、目的がまったく違います。

備蓄持ち出し袋
目的自宅で過ごし続けるため今すぐ家を出るため
量の目安1、2週間〜1か月分3〜5日分
保管場所自宅の収納玄関そばに常備
使うタイミング在宅避難地震・火災・浸水で即座に逃げるとき

持ち出し袋は「持って走れる状態で玄関のそばに置いておく」ことが大切です。

備蓄についての記事はこちら↓

持ち出し袋の置き場所と定期的な見直しが重要

置き場所の基本は玄関横、またはキャリーバッグのそばです。押し入れや2階の収納に入れてしまうと、地震や火災の直後に取り出せない可能性があります。

中身の見直しは半年〜1年に1回が目安で、確認するポイントは3つです。

  • フードの賞味期限が切れていないか
  • 薬の残量と保管期限に問題がないか
  • ペットの写真が最新のものか(体型・毛色の変化を反映できているか)

薬は保管期限があり、高温・多湿の環境では劣化が早まります。定期的に獣医師に相談しながら補充することをおすすめします。

にゃーす

防災の日や誕生日にチェックするように決めるのがおすすめ!

よくある質問(FAQ)

持ち出し袋に関するよくある質問をまとめました。

Q. 犬と猫で準備するものは変わりますか?

基本的に必要なものは共通ですが、いくつか違いもあります。

の場合は、避難所での他の犬や人とのトラブルを防ぐために口輪が必要になる場面があります。また、リードは、2本あると安心です。

  • 係留用に鎖もしくはワイヤー入りの犬が噛み切れないもの
  • 普段の誘導用

の場合は、洗濯ネットとキャリーが特に重要です。猫は環境の変化に弱く、パニックになると保定が難しくなります。洗濯ネットは安全な保定手段として動物病院でも使っているアイテム。猫の飼い主さんはぜひ入れておいてください。

キャリーは普段から猫の生活スペースに扉を開けて自由に出入りできるようにしておきましょう。中にブランケットなどを入れておくとより安心です。

にゃーす

普段からキャリーの中にいる練習をしておくと、避難の時に役立つよ!

Q. 避難袋はどのくらいの重さにすればいいですか?

自分が走れる重さが目安です。ペットのキャリーバッグは別で持つことになるため、避難袋は軽量に保つことが重要です。家族で分担できる場合は、キャリーと袋を別々に持つ形を事前に決めておくとスムーズです。

Q. 療法食は手に入りますか?

災害時には、人命優先が基本です。実際、過去の災害でも、ペットフードが配布されるようになるのはかなり後だったという報告があります。さらに、療法食となると、避難先で入手することは難しいと考えた方が良いでしょう。

日頃から多めに用意しておくことをおすすめします。

まとめ

ペットの避難袋の準備で押さえておきたいのは、以下の3点です。

  • 備蓄と避難袋は別物。今すぐ逃げるための袋は別途必要
  • 最優先はフード・薬・写真・キャリー。薬の情報は忘れずに
  • 1から揃えるのが大変ならセット商品をベースに、薬とフード、写真を追加するのがおすすめ

いきなり完璧を目指さなくても大丈夫です。まずは、いつものフードを少し多く買っておくことから始めてみてくださいね。

にゃーす

「とりあえず袋に入れて玄関の側におく」だけでも全然違うよ!

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